2004年4月のおすすめ本
2004年4月に読んだ本の中からおすすめ本をピックアップ。
古川 日出男『サウンドトラック』
成田良悟『バッカーノ! 1931』
コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』
舞城王太郎 『世界は密室でできている』
古川 日出男『サウンドトラック』
古川 日出男『サウンドトラック』
(集英社 ,2003.9,\1900+税, ISBN4-08-774661-5)
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ヒートアイランド現象で熱帯と化し熱病の蔓延する「東京」に三人の少年/少女は戦いを挑む。
地味なカバーを見て、ブンガクしてる青春グラフティなのかと思ったら、さすがは古川日出男、後半は『AKIRA』『魔界都市新宿』もぶっとぶド派手な展開でした。
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成田良悟『バッカーノ! 1931』
成田良悟『バッカーノ!1931 鈍行編』
(メディアワークス 電撃文庫,2003年8月,619円, ISBN4-8402-2436-6)
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成田良悟『バッカーノ!1931 特急編』
(メディアワークス 電撃文庫,2003年9月,598円, ISBN4-8402-2459-5)
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『バッカーノ!1931 鈍行編』での謎が『バッカーノ!1931 特急編』できれいに解明されていく。『鈍行編』では全然先がよめなかった。これだけの登場人物を多視点で動かすとは、超絶的な構成力。実にお見事。
読むときは必ず2冊一緒に購入して、『鈍行編』から読んでください。
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コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』
コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』
大森 望訳
(早川書房 海外SFノヴェルズ ,2004.4,\2940, ISBN4-15-208553-3)
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ロマンチックコメディ風タイムトラベル物。最初が舟遊び、真ん中がヴィクトリア朝ロマンチック・コメディ、最後にあちこちタイムリープ。 タイトルからして『ボートの三人男』なんだけど、ドロシー・セイヤーズも読んでおいた方が楽しめる。あとは、『エマヴィクトリアンガイド』【bk1/amazon/Yahoo】を読んでおくといいと思う。
執事萌えの人は必読のこと。
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舞城王太郎 『世界は密室でできている』
舞城王太郎 『世界は密室でできている』
(講談社 講談社ノベルス,2002年4月,798円, ISBN4-06-182246-2)
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改行のない特異な文体、ぶっとんだキャラクター、バカミスとしかいいようがない珍妙なトリックに彩られているけれど、描かれているのはサリンジャーの時代と変わらない、閉塞感に押しつぶされそうになっている青少年のナイーブな姿。私もちょっとだけ泣いてしまいました。ちょっとだけです。もう、大人だからね。
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