加門七海 『平将門魔法陣』
加門七海 『平将門魔法陣』『大江戸魔法陣』『東京魔法陣』(河出文庫) 読了。
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この3冊はシリーズです。
作家の加門七海さんが、将門関係の神社仏閣めぐりをしながら、地図とにらめっこして、将門について調査をしたレポートが『平将門魔法陣』。
江戸四神相応図(東に青竜、西に白虎、南に朱雀、北に玄武というやつですね)に疑問を抱いた加門さんが、二万五千分の一地図を張り合わせた馬鹿でかい東京地図をふんづけながら、神社仏閣がつながる魔法陣ラインを探し当てたのが『大江戸魔法陣』。
どちらも、ノンフィクションなのにミステリさながらのスリリングな展開。『大江戸魔法陣』には、うちの隣町の神社がでてきて、びっくりしました。まさかご近所にそんなオカルトスポットがあったなんて!
そして『東京魔法陣』が、シリーズ第3弾。
徳川が江戸を守るために張った魔法陣の謎を解いた加門七海さんは、浅草と熊野の関係を探るうち、さらに巨大な魔法陣の存在に気づきます。
そして、徳川幕府が滅んだあと、どのように徳川の魔法陣が変形されていったか、そして首都東京がハイテク魔法陣によってどのように守られているかを解いていくのです。
ううむ、香港だけでなく、ニッポンにも風水戦争はあったんですねぇ。
この本によれば、山手線、放送局、区役所、郵便局などなども風水的結界を作るポイントであるのだそうです。
そういえば、たしかにテレビ局って怪談が多い。それでいったら、怪談が多い学校というのも何か意味がありそうですが。私の通っていた小学校は、江戸時代の投げ込み塚(行き倒れた人を投げ込む井戸)の跡地に建っておりました。
書誌情報
書名:『平将門魔方陣』
著者:加門七海
書誌:(河出書房新社 河出文庫,1996年11月,485円+税,ISBN4-309-47307-5)
ネット書店リンク:【bk1/amazon/Yahoo】
書名:『大江戸魔方陣』
著者:加門七海
書誌:(河出書房新社 河出文庫,1997年9月,580円+税,ISBN4-309-47336-9)
ネット書店リンク:【bk1/amazon/Yahoo】
書名:『東京魔方陣』
著者:加門七海
書誌:(河出書房新社 河出文庫,1997年10月,540円+税,ISBN4-309-47337-7)
ネット書店リンク:【bk1/amazon/Yahoo】
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