あの頃私は若かった……1984年の読書日記
20年前(!)の読書ノートが出てきました。懐かしく読み返してしまいました。
アンソール展(1984年1月21日〜2月19日 神奈川近代美術館)、マックス・エルンスト展(1984年2月3日〜2月15日 渋谷東急本店)、ポール・デルボー展(1984年2月3〜26日 新宿伊勢丹)の入場券が貼ってあって、あの頃の私はフットワークが軽かったんだなと思いました。今はもう出不精で。
2月に読んでいたのは、ケイト・ウィルヘルム『杜松の時』(サンリオSF文庫)、トム・リーミィ『沈黙の声』(サンリオSF文庫)、フィリス・アイゼンシュタイン『妖魔の騎士』(ハヤカワ文庫FT)などなど。
マキャフリィ『歌う船』(創元推理文庫)、ヴォンダ・マッキンタイア『夢の蛇』(サンリオSF文庫)も気に入っていた様子。
この頃はまだサンリオSF文庫が健在だったのね。女性SF作家を集中的に読んでいたような気がします。
新井素子『……絶句』の感想は
新井素子『……絶句』を読んで、いやあ、これが面白かったんだ。(上)を夕方買ったので、2時間ほどで読んで(下)がほしくても夜だから買いに行かれないのね。うーーうーーうーーと、禁断症状に悩んで、次の日急いで買いに行きました。
現在とあんまり変らない文体と内容ですな。
日記なのになんとなく読者を意識したような文体なのは、もともとこのノートが交換日記の一種だったから。たまに会う友達に「こんな本読んでたよ」って渡して読んでもらい、自分は友達の読書ノートを読む、というようなことをしていたのです。
友達とノートの交換はしなくなってからも、「未来の自分を含めた誰か」を想定して本や映画の感想を綴る習慣は続いて、今やっているWeb日記(というかウェッブログというか)もその延長線上にあるんだなと思います。
1984年は、147冊の本を買ったり借りたりしていたようです。
この年のマイベストブックは以下の通り。
パトリシア・ライトソン 《ウィラン・サーガ》全3巻
『氷の覇者』(ハヤカワ文庫FT, ISBN4-15-020062-9)
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『風の勇士』(ハヤカワ文庫FT, ISBN4-15-020064-5)
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『水の誘い』(ハヤカワ文庫FT, ISBN4-15-020063-7)
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C・J・チェリイ 《色褪せた太陽》全3巻
『ケスリス』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010479-4)
『ションジル』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010484-0)
『クタス』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010488-3)
フランク・ハーバード 『デューン 砂漠の神皇帝』全3巻
『デューン 砂漠の神皇帝 1』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010543-X)
『デューン 砂漠の神皇帝 2』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010545-6)
『デューン 砂漠の神皇帝 3』(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010549-9)
栗本薫 『猫目石』上下(講談社ノベルス)
ヴォンダ・マッキンタイア 『夢の蛇』
(サンリオSF文庫,ISBN4-387-83512-5)
(ハヤカワ文庫SF, ISBN4-15-010780-7)
ジョーン・D・ヴィンジ『琥珀のひとみ』
(創元推理文庫, ISBN4-488-68101-8)
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アン・マキャフリー『歌う船』
(創元SF文庫, ISBN4-488-68301-0)
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都筑道夫『捕物帳もどき』
(文春文庫, ISBN4-16-732002-9)
ナンシー・スプリンガー『白い鹿』
(ハヤカワ文庫FT, ISBN4-15-020068-8)
菊地秀行『吸血鬼(バンパイア)ハンターD』
(ソノラマ文庫, ISBN4-257-76225-X)
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アラン・ガーナー 『ふくろう模様の皿』
(評論社 児童図書館・文学の部屋, ISBN4-566-01083-X)
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