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[game] クーロンズ・ゲート 〜九龍風水傳

此処録: Kowloon's Gateを読んでびっくり。えー、此処録の管理人さんって、【電脳九龍飯店】の人だったんだ!

はい、はい、私も「クーロンズ・ゲート最高傑作組」の一人です。
でも購入したのが1998年だったので、公式サイトは閉鎖されていてとても哀しかった。そんなときに検索して【電脳九龍飯店】を見つけて、お世話になりました。

ゲームの中の九龍の街は、私にとっても大切な思い出の場所です。

クーロンズ・ゲート

プレイ後の感想(1998.10.23)

ともかく、九龍城の中を歩き回るというコンセプトが素晴らしい。ダンジョンの中もかつてのウィザードリィを思わせて、雰囲気満点。風水バトルも慣れれば面白いし、RPGではなくてフラグ外しのアドベンチャーゲームなので、モンスターが出過ぎでうんざりということもないし。
ただ、九龍フロントでのフラグはずしは、結構面倒かもしれません。

ムービーで見せるイベントよりも、人々の会話の中から立ちのぼるエピソードや、メールから推測するエピソードの方が印象深かったです。特にベロニカのエピソードやクーロネットでしか会えなかった人々。
異形の人々も良かったなぁ。ナビの人たち(ハニーレディにもう一度会いたい!)や、ふわふわ浮いてる紅頭君たち、妖精さん。妄人のインパクトはイマイチかな。
モンスター造型も好きでした。相手の属性を知らないと戦えないんで、「お風呂女」とか「裸コマ男」とか「亀ゴキブリ」とか勝手に名前をつけて、対策メモを作りました。一番笑ったのは、「デブ潜」。

友人に「『クーロンズ・ゲート』やってるの〜」って言ったら、「なんで今ごろ?」なんて言われてしまいましたが(確かに香港が中国に返還されてしまって、ちょっと時機を外した感もあります)、面白いものは面白いんだから、未プレイの方で、デビット・リンチとかが好きな方はぜひ。


以下、本家サイトからサルベージしてきた、書いている私だけが楽しい《クーロンズ・ゲート 〜九龍風水傳》【amazon】のゲームプレイ日記。ネタバレしまくりなので、未プレイの人は注意してください。

『クーロンズ・ゲート』日記

1998.09.13

夫に内緒でこっそりとプレステ用ゲーム『クーロンズ・ゲート−九龍風水傳』を買う。発売された時から気になっていたのだけれど、当時はプレステを持っていなかったので買えなかった。中古ソフトは、なぜか通常版より初回限定版の方が安い。

九龍城砦には以前から心惹かれていた。どうも私は、二笑亭とかガウディの建築とかヘンな建物が好きらしい。だから、本家建築探偵の本も篠田真由美の建築探偵の本も好きなのである。
岩波書店から出ていた、九龍城砦の内部を写真解説した大型本は今でも手に入るかなぁ?(さがせば、ホームページもあるかもしれない)そういえば、荒俣宏『えびす殺し』には、九龍城砦を舞台にした魅力的な短篇が入っていた。あの本も手に入れておかなくちゃ。

1998.09.14

昨日の疲れが残っていて体調悪し。でも、『クーロンズ・ゲート』を始めてしまう。
風水師になって、異次元に出現した九龍城砦の中を歩き回るわけですが、電脳世界の汚い迷路がとってもいい感じ。九龍城砦の狭い路地を再現したJPEGダンジョンは、ほんとに狭く猥雑でちょっとえぐい。まあ、ゲームは匂いがしないからなんとかなりますが、胃が悪いときは辛いかも。見るだけで吐き気が…(^_^;)

1998.09.15

仕事を持ち帰った夫にパソコンを取られてしまったので、『クーロンズ・ゲート』のつづきをやる。
とりあえず鏡屋を助け出し、九龍フロントへ。九龍フロントをうろうろして、ようやくヒロインの小黒(シャオヘイ)に逢う。

1998.09.16

何度も冷蔵庫(扇風機にすればよかった…)にされつつ、重慶花園(チョンキンガーデン)と富善苑(フーシンコート)の鏡の角度を修正。しっかしこのゲーム、怪しすぎ。もちろん、嫌いじゃないです。

1998.09.18

龍城路の歪みを直すのに成功。

リアル九龍城の情報がほしくなって、ネットサーフィン。『クーロンズ・ゲート』のオフィシャルホームページは、7月でクローズしてしまった模様。残念。
でもこういうページを見つけました。

電脳網路 九龍城砦 Internet Kowloon Walled City

9月12日の日記に書いた『大図解 九龍城』(岩波書店)の執筆者が開設したホームページです。Yahoo!では、おすすめマークがついていました。探検隊の日誌もあって、たしかにお勧め。幻想の魔窟としての九龍城というより、実際の人々の生活の場としての九龍城を知る為のページですね。

 『大図解 九龍城』欲しいんですけど、家に置いておくには大きすぎるので、やっぱり図書館にリクエストかなぁ。(といっているうちに、絶版になっちゃいました……)

1998.09.18

九龍フロントをうろつきまわって情報収集。
前に来たときには、ぺらぺらとしゃべってくれていた怠け者そうな路人(通りにいる労働者)が、「好きな言葉は勤勉です!さあ、一生懸命働きましょう!」みたいなことを言い出したときには、本当にゾォッとしました。ああ、洗脳って、こういうモノなのね。
小黒(シャオヘイ)どこ〜?おはじめ式って何〜?と走り回って疲れました。
このゲーム、キーとなる人物やイベントが、突然、目の前に出現するので、心臓に悪いです。道歩いていていて、ふっとと振り向くと、いきなり誰かの顔のド・アップ! それもハウス加賀谷とか山海塾みたいな怪しい人物が多いんですから、もうビビる、ビビる。物の怪より、人間の方がコワイ
そういう怪しい人物のひとりに送り出されて、今は龍津路にいます。小黒(シャオヘイ)を探して劇場に行こうとしているところ。

1998.09.30

劇場の中をうろうろしてます。

1998.10.06

女王様なスタイルのハニー・レディにくっついて劇場の中をうろうろする。
最初のミッションのこなし方が上手かったらしくハニー・レディのお姉様は、「あんた勘がいいねぇ」なんてお褒めくださる。でもその後、道に迷ったら、「あんたもアマノジャクだねぇ。左じゃなくて右の階段だよ。それともそんないあたしと話したいのかい」なぁんて言われてしまいました。はい、お話したいですぅ。

言われた通りにフラグを外してまわって、最後に「舞台で降りて、地下で待ってな」というから、昇降する舞台で地下1階へ降りたのだが、ハニー・レディのお姉様が現れない。地下通路を駆けずり回っても先に進めない。そのうちだんだん頭痛がしてきて、吐き気までしてきた。(眼精疲労のためだったらしい)

仕方なく、ゲームをやめて休む。コンピューターゲームは、自律神経に悪いことを痛感する。

1998.10.09

晴天なり。
前日眠り続けたので、たいぶ体調が良い。おそるおそる「クーロンズ・ゲート」を遊ぶ。(←おいおい、それが頭痛の原因だったのでは?)

案内人のおねえちゃんがダンジョンから出してくれないので、劇場内のミッションをやり直す。
やり直してみてようやくダンジョンから出られない原因が判明。おねえちゃんのいう「地下」というのは、通路じゃなくて、舞台を降りた別の場所だったのだ。
その後はサクサクと進み、小黒を救出、九龍フロントへ戻る。
九龍フロントでおしゃべりな陰陽師に会い、清朝へと飛ばされる。

1998.10.12

 清朝のイベントをクリア。ダンジョンの中だけでは飽きるだろうということなのかな。確かに気分が変って良かったけど、かなり重要なイベントなのにちょっと物足りなかったような。
あっさりと、九龍フロントに戻る。

1998.10.13

九龍フロントで、セミナーを阻止。あちこち周らなくちゃいけなくて、とっても面倒くさい。

1998.10.14

九龍フロントの用事を済ませ、西城路へ。ダンジョンに入り、うろうろ。
ここの案内人は悪い奴じゃないんだけど、やっぱり劇場の案内人だったナイス・バディなおねえさんが恋しい。

1998.10.15

出世石を求めて、まだ船の中。グエン・グエンを救出。モルグを通って、大井路へ。妖精さんって、デヴィッド・リンチの映画のキャラクターみたいね。

1998.10.16

マンションの中をうろうろしている。これが難物で、セーブポイントまでいかないうちに冷蔵庫にされてしまう。4回ぐらいやり直して、ようやくセーブポイントまで辿り着く。

1998.10.21

まだ、マンションの中をうろうろしている。大井路に戻されては、またマンションの中へ。

1998.10.22

コニー楊と会う。絶句……。
玄機にも会う。声が千葉繁。なんかヘン(笑)。 このゲームって、声優さんをチェックすると結構笑える。えび剥き屋の男の子がアンシーだったりするし。
エッシャーな館に迷い込む。なんか良い感じ。

1998.10.23

ついにエンディング。カタストロフィーというのですかね、とっても凄かったです。
ラスボスを倒すのにどのアイテムを使えばいいのか分からず、ムービーを4回も観ちゃいました。
でも、このラストの意味がよく分かりません。続きがあるってことなのかな?

イベントのキーとなる人物の出し方や、ムービーの始まり方が唐突なのには最後まで馴染めませんでしたが (ラスト直前のアレは、凄かったですけど。)、全体的には、面白いゲームでした。

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